なんだかおもしろそうなものを手に入れました! ↑の絵を見て、これがどういうものか想像できますか? ZYLIA ZM-1は360度全周の音を全て録音できるマイクです。この丸い筐体の中に19個のマイクが内蔵されており、左右のみならず前後や上下も含めたあらゆる方向の音源を録音することができます。 それだけならまぁ複数マイクを自分で用意すれば誰でもできるんですけど、このマイクのすごいところは後から音源の位置ごとに個別のトラックを取り出すことができるという機能です。 つまり、例えばこのマイクを囲んでバイオリン・チェロ・カホン・ピアノ・鍵盤ハーモニカ・ボーカルという6人の演者が「せーの」で曲を演奏すると、バイオリン・チェロ・カホン・ピアノ・鍵盤ハーモニカ・ボーカルの6個のトラックを一度に録音することができるのです! さらにもう一つすごいところは、VRや360度動画のための空間音響用のマイクとしても使えるということです。付属のアプリケーションを使うことで19chの録音データから3次アンビソニックの音声データを出力することができます。 上記のような音声処理はスタンドアロンのアプリケーションで行うことができます。 さらにVSTプラグインも用意されており、録音から個別トラックの分離やアンビソニックへの変換といった処理を使い慣れたDAW上で行うことができます。 (DAWが19chの録音に対応している必要があります) でも、お高いんでしょう?ZYLIA ZM-1の購入ページによると、2018年10月20日現在ではまだ正式な製品という形にはなっておらず、クラウドファンディングサイトのIndigogoのページからお金を出してバッカーになると製品ができ次第送ってもらえるという形になっています。 金額はというと、マイクとスタンドアロンのレコーディングアプリケーションが付いた標準セットが$599。それに加えてVSTプラグインやアンビソニック変換アプリが付いたPRO版が$949となっています。 注意していただきたいのですが、クラウドファンディングですのでお金を出したからと言って必ず製品が届く保証はありません。それに日本の代理店があるわけではない海外からの直輸入になるので、何かあったときの問い合わせ等は英語で行う必要があります。 (と思っていたけど公式サイト見てたらMedia Integrationが日本の代理店っぽい?でもMedia IntegrationのサイトではZM-1に関するページを発見できず…よくわかりません) とはいえ私のところには問題なく届きましたし、注文するにあたってIndigogoのページで操作する以外に英語で何かする必要もありませんでした。今の所目標より2倍以上の資金調達ができているみたいなのでプロジェクトは安定稼働していると思われます。クラウドファンディングの中ではまぁ安心感はある方なんじゃないかな?と思います。 でも、やっぱりクラウドファンディングは投資です。最悪出したお金が丸々損する可能性がないとは言いきれません。 が、それでもこのプロジェクトを支援したい、そしてZYLIA ZM-1を手にとってみたいという方は試してみてもいいんじゃないかなと思います。 いざ、開封の儀!さて、これで何を録ってみようか…わくわく( ・∀・)
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10月 2018
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