私が中学生の頃、家にパソコンがやってきました。 その頃はYouTubeもニコニコ動画もなく、そもそもインターネットの回線速度も64kbps※しかなく、インターネットでやることといえばゲームの攻略サイトを見るくらいなものでした。 ※最近のスマートフォンで撮影した写真1枚をダウンロードするのに30秒くらいかかる速度 テレビでやっているような音楽を聴こうと思ったら、CD屋さんでCDを買うか、レンタルCD屋さんで借りてくるか(それをカセットとかMDにダビングしてた)くらいでした。 そんなとき、友達からすごい情報を聞きました。 「WinMXっていうのを使うと市販の音楽がお金をかけずにダウンロードできるらしいぜ!」 調べてみるとなるほど、これはすごいwww いろんな曲が出てきました。 当時吹奏楽部にいた私は、たくさんの曲をWinMXでダウンロードしました。 ダウンロードした曲はたくさん聴きました。 コンクールや文化祭でやる曲など、見つけたものは片っ端からダウンロードしました。 ※ちなみに、当時はまだダウンロード行為自体に違法性はありませんでしたので念のため。罰せられる対象となっていたのはアップロードしていた人でした。 時は変わって現代。 Googleで検索すれば大抵の有名どころの曲はYouTubeやニコニコ動画で聴けるようになっている。 いわば道端にCDが落っこちているようなもの。誰が落としたのかなんて知らない。 聴きたければ拾って聴けばいいし、気に入ったらそのまま持って帰ればいい。 時々ゴミ掃除担当のおっちゃんが来て「またこんなの捨てやがって…」と掃除しにくる。 でもしばらく経ったら他の誰かがまた落としていく。 ネットで無料で音楽が聴けるのは当たり前になっている。 10年前の当たり前とは違う。「本来お金を払わないといけないモノ」ではなくなってしまった。 いやもちろん今でもそうであるはずなんだけど、そうでない方法がとても身近になってしまった。 最近「インターネットでこの曲ダウンロードしたいんだけどどうしたらいいかな?」とか平然と聞いてくる人いるんですよね。 だいたいそういう人ってITリテラシー低い人なんだけど、10年前はそもそもそういう人たちってCDを買うか借りるしか選択肢がなかったはずで、そういう人って 「音楽をタダで手に入れるなんて信じられない!」 って思ってたはずなんですよね。 なぜなら当時自分の母親はインターネットで音楽をダウンロードしている自分に 「それっていけないことじゃないの?」 と聞いてきたから。 どうしてこうなってしまったのか… ん、待てよ? そもそも10年前に「いけないこと」だと思っていた前提自体が商業音楽の世界の人たちに作られた幻想だったのでは… 今や自分も音楽を作る側の人間になった(同人活動だけど)。 M3でCDを出したら翌週くらいに中国の割れモノサイトでダウンロードできるようにされていることもある。 でも、そういうの見つけてもなんか別にどうとも思わないんですよね… そういうの、別にその辺どこにでもあるよね。っていうか。 自分が昔そうであったように、無料でダウンロードできるのを利用する人ってお金払うしか選択肢なかったとしたら払ってるか?っていうとそうでもないし。 …そんなことを思った今日このごろ。
酔った頭でダラダラ書いてるのでわけわかんないかもですが、 何かしら考えるきっかけになってくれたら。
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10月 2018
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